【授業実践記録⑤】第3時 6年 自分がつくるストーリーの内容をおおまかに構想する(教科書のアニメーション視聴を通した語彙や表現との出合い)
公開日: 2023年10月18日水曜日
この時間は「できるだけ早めに進めたい!」と意気込んでいた子どもたちに,
クラスの子を主人公にしたメンターテキストを改めて読み聞かせしていきました。
第1時で題材にした子の1人ですが,実際にPhoto Story Bookの形にして,わたしなりにその子のすてきさや得意なこと,かっこいいなー!と思っている姿などを織り込んで,1冊作りました。
ここでも,敢えて完成形にはせず,みんなだったらどんな続きにする?
How about your 1 nensei partner?
と問いかけながら,6年生の子どもたちの思考が活性化していったらいいなあと願っていました。
また,「1年生を紹介する表現を学んでいきたい」という思いをもっていたことから,
教科書のアニメーションストーリーを聞きながら内容をとらえていく活動を組みました。
アニメーションの中で使われていた She/He is 〜. などの表現から,自分のStory Bookで活用したい表現を考えたり選んだりしていきました。
選ぶためには内容をおおよそ理解する必要があり,教科書のアニメーションの内容も,いつも工夫を凝らしてあって興味深いので,子どもたちにとっては,新たな語彙や表現に出合い,自分で活用したいものを選ぶよい教材になると感じています。
そのあと,それぞれが思考ツールを用いて,ストーリーの内容や構成のアイディアマップを作っていきました。(下の図を参照ください。)
この学級では,日本語でメモする子が多かったのですが,別のクラスでは英語で単語レベルでも入れてみようとする姿がありました。
授業の中で序盤に発言する子が日本語だったか,英語だったかにも左右されるのかもしれませんが,この活動では自分の思考を整理することが目的でしたので,日本語で書き込んでいることも実態としてそのまま受け止めました。
その後,おおよその内容をイメージしてきたところで,子どもたちに
今回は"Story Book"なんだよね。 写真を貼って,書いてある英語を読むだけでは,単なるプレゼンテーションになると思うんだ。Story と呼ぶには,どんな要素が必要かな?
と問いかけました。
はじめ,こどもたちは「・・・。」と黙ってしずかな時間になりました。
そのあと,黒板にあるような発言がぽつりぽつりと出始めます。
なこさんは,1日の流れとか,どうかな。時間を意識して書く。
りりこさんは,「足が速い」とか,できることを並べるだけではなく,それにコメントを書くみたいな感じにしたらどうかな。(ストーリーにやりとりを入れる。)
すると,ゆきこさんは,「足が速い」とかの内容だったら,1年生が好きそうな動物?例えばチーターとかをイラストで入れて, She can run fast.と合わせて絵を入れる?と発想を膨らませていきました。
れんくんも,それに続くように,文と絵や写真を合わせること。
かなんさんは,ペアの子を主人公にしたストーリーを作ろうかなと,話していました。
作られるストーリーは,それぞれに異なると思いますし,その構成にも子どもたち個々の思いや思考が表れてくるのだと思います。
学習の個性化について考えながら,個々が本当に表現したいことを,「大切な1年生に対して」「1年生に喜んでほしい,たのしんでほしい」そんな願いの方向性を同じくして臨むから,協働的な学びの場が動き出していくのではないか,と考えています。
そのような様相が,これからのプロジェクトの中で見えてきたらいいなと思います。
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