【授業実践記録⑨】第7時 6年 1年生がどんな風に聴いてくれるのかな,わくわくとドキドキの交流の時間

公開日: 2023年10月19日木曜日

授業のはじまりには,6年生と前に5分ほど集まり,

「できるだけ英語をつかって」1年生がたのしめるように!がんばろうね,と確かめました。

6年生は,喜んでくれるとうれしい。ありがとうー!って言ってくれたら,成功。

たのしんで聴いてくれるといいな,と話をしました。



そのために,どんな工夫ができそうか,6年生に今もっている考えを問いました。


すると,

英語がわかるとたのしいだろうな,予想していけるようにしたい。(すみ)

一緒に言ってみたい。(あきと)

できるだけ柔らかい表情で語る。(かなん)

1年生とやりとりしながら読み語りをする。(しょうた)

わかる?と尋ねる。 Do you know this word?とたずねる(すみ)

Okay?とたずねる(あき)



上記のような考えがだされました。


1年生との実際のやりとりを書き出してみます。

6:これなんて書いてあるかわかる?(あなたの名前)

1:知ってるよー!にこにこ

6:He is active.

1:He is active.ってなに!

6:元気ってこと!いつも運動してるってこと。

1:うんうん

6:これわかる?これわかる?He can eat well.

1:わかんない

1:おいしく食べてるってこと?

6:そうそうそうそう。たくさん食べるってこと。


1年生はにっこにこ!そして6年生もやさしく読み進めていきます。

そして,この単元のターゲットとなっているフレーズは,6年生も英語で読んだり,相手を見ながら話したりすることができています。

1年生がうれしそうな様子が,6年生にとってもすっごくうれしそうなのが,

動画を見直していると伝わってきます。


ペアを変えながら自分のパートナーと,他の6年生のパートナーの1年生も一緒になって聴いています。

6年生が「どやった?」と尋ねると,

1年生はうれしそうで,照れくさそうで,どやった?には直接答えませんが,

また読み始めると,やっぱりうれしそうに聴いています。


6年生は新たな1年生にであって反応を観察することで,

「どういうこと?」と尋ねてくれる子,

ちょっと神妙な表情で,黙って聞いている子,

英語が大好きで,大体の意味をわかっていることが伝わる子,

いろんな1年生と彼らの反応に出合っていきました。



緊張感ももちながら一生懸命読み語りをした6年生にとっては

達成感やよろこびも大きかったようでした。

一息ついて,うれしかった,愉しかったという視点以外で,今日の気づきや感想がある人いますか?


と尋ねてみました。


すると,1年生が楽しんでくれるように,クイズ形式みたいに,尋ねていきました。

とかつきさん。


そしてしょうたさんは 自分のパートナーではないんだけど,「これわかんない。」って言う子がいて,意味を伝えたらうれしそうにしていた。と話しました。


その2人の発言をきいて,「うれしそうだった!」「よかった!」という感想をもっていた段階から,少し視座が高まる感じがしました。


そう言えば,自分のパートナーの子も・・・と話し始める子も。


1年生と交流をしながら書き留めていたメモをみると,無表情だった子,

わからなそうで,笑顔がなかった子などが見られます。


はっと気付いている様子もありました。


全体の子どもにわからなさそうだなあって感じた1年生,いた?と尋ねると,ざっと10人以上は手が挙がっていました。

振り返りをみると多くの子が1年生がうれしそうに聴いてくれたことに触れつつ,以下のような気づきも得ることができたことがわかりました。






 特に英語が好きだったり,得意だったりする6年生は,1年生の立場に立ち返るよい機会になりそうです。また,いちばんしたの振り返りを書いた子は,1年生の反応を根拠に「新しい英語を知ったことに喜んでくれたのだ(ろう)」と,相手の思いや考えを推し測っています。

 外国語によるコミュニケーションの見方・考え方も,まさに,相手との関係性の中で言語表現等が変化していくという見方・考え方が大切だと言われていますし,自分の一度作ったストーリーを再構築しようとする視点も重要です。

次時では,子どもたちが交流したときの1年生の反応を根拠にして,自分の英語表現や伝え方をよりよいものへと変化させていきます。チームで取り組んだり,個で確かめたり。
子どもたちの学びが,とてもたのしみです。

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