【授業実践記録⑥】第4時 6年 メンターテキストとの出合いで 表現が膨らむ。書きながら考える,書いているうちに書きたいことが生まれる

公開日: 2023年10月18日水曜日



このメンターテキストという言葉は "Tell Your Story" という書籍を読んだときに,改めて出合ったのですが,初めてこの言葉にであったのは,

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

という書籍を読んで,いろいろと書くことについて情報を集めているときでした。
ご関心のある方は読んでみてください。


モデルとなる文章とか,本,と言えばそうなのですが,
子どもたちが作家として心を込めて作っているStory Bookも同じくらい尊いもので,
だからこそ,「モデル」「お手本」という言葉よりも,優れた作家から学ぶ,という意識で使いたい言葉(メンターテキスト)でした。

今回の授業では,メンターテキストとして,以前紹介した学級の子どもを主人公にしたPhoto Story Bookと,上の写真に載せている "I Like Me!"という本を使いました。

"I Like Me!" の本では,ストーリー自体は "I" を主語にしたものですが,自分ができること,自分のすきなところ(すてきでしょ?って思っているところ)などが登場します。

子どもたちに,ゆっくり,はっきりした声で読み,
聴いている子たちはクスクスと内容を理解して笑顔になったり,
言い表現だな〜と思ったところを考えながら味わっている様子でした。
 


読み終わると,この写真のように,「先生,ちょっと本借りていっていいですかー?」と。

膝に載せて,書き写しながら, "The best friend is ....." という表現をつかって,自分のパートナーの1年生を紹介する文章を書き始めました。

そのあと,この子どもは, He is .....等の表現を使って,さらに1年生のことを語り始めます。



この子は,教師がつくった手作りのメンターテキストを見ながら,自分のパートナーの1年生にあった表現を探していました。


ここからは,各子どもが,友達とかかわり合いながら,その表現いいね!と共有したり,

共通した誤り(書き方や表現について)があれば,学級で指導し,教師は個別に机を回りながら,子どもたちを励ましていく時間となりました。


「先生!給食をきれいに食べることができますって,どう言ったらいいですかねー」


そんな問いかけに,

みんな,どう思うー?

まず, “He can 〜”じゃない?

食べるだけん, eat?

きれいにー? clean??

既知の語彙をフル稼働しながら話し合いつつ,

ALTのJason先生が He can eat ... Yes, great!(みんなよく考えてるね!)

He can eat school lunch well. しっかりもりもり食べるイメージ?

He can eat well. よくたべる感じだったら,こんな表現も伝わる?


など,2つくらい選択肢を提示し,語感を味わいながら,自分が使うのに合う表現を選んで居る様子もありました。


ゆっくり進んでいる子も複数名いました。

個別に,英語のノートに言いたいこと,表現したいことを聴きながら,一緒に書いたりなぞったりして,自分で4線の紙に書き写していきます。


また,別の子は,ちょっと昼に聞きにきていいですか?と

わたしの過ごしている部屋まできて,数文書き上げて,うれしそうに帰っていきました。


一人一人ペースは違うけれど,そして,書いている内容もちがうけれど,プロジェクトとしてある程度ゆとりのあるスケジュールを確保しておくことで,個々の必要なサポートに充てる時間も生まれるものだなあと,子どもたちとの挑戦から学んでいます。

  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿