母校...のような学校。荒尾市立中央小学校 外国語科授業研究会に参加させていただきました!
公開日: 2021年1月27日水曜日
今日は,わたしにとって,世界に1つだけの特別な学校の校内研修に参加させていただきました。
それは,教職をスタートさせていただいた学校です。
初任の3年間,とってもとってもお世話になりました。
思い返すと苦い思い出がたくさん蘇るのですが,その分,子どもたち,同学年を組ませていただいた先生方,初任者研修で教えてくださった先生方,帰りに肩をトントンっとたたいて,「お疲れさん」と言ってくださった先生方,保護者のみなさん,地域のみなさん,『たくさんの方に育てていただいた』という実感があります。
今も相変わらず,日々を必死に生きるばかりのわたしですが,
外国語教育にどっぷり浸らせていただいたのも,この初任校からでした。
荒尾市立中央小学校
外国語科の授業を見せていただくと聞いて,とってもありがたく思いました。
この状況下ですので,急遽,オンラインでの実施となりましたが,校内のチームワークにより,そして,荒尾市の情報関係のサポーターの方もかかわられて,行ってくださいました。
6年生の授業でした。
担任の先生と子どもたちとのやりとり,
子ども同士のやりとりをZoomを使って画面越しにではありましたが,
食い入るように観察させていただきました。
単元を通して,子どもたちにどのような姿を願うのか。
働かせる見方・考え方は?
評価のタイミングや方法について。
子どもの日常生活やかかわっている人が見える実践
事前に送っていただいた単元構想を読ませていただくだけでも,厚みのある実践研究を重ねてこられたことを実感しました。
授業を見せていただく中で,
子どもたちが小学校生活の My Best Memoryを伝え合っていたのですが,
それを聞いていた子が
「これ・・・,ここ・・・」
と,友だちの思い出が書いてあるシートを指さしながら,一生懸命に尋ねていました。
それを聞いていた相手の子どもが
「どうしたん?なにか聞きたいの?」
とやさしく応じます。
すると,
「これ,もう一回言ってくれる?」
と伝え,相手の子が
「I enjoyed (the) roller coaster.」
と言いました。
すると,
「これ,何て言ったのか,もう一回聞きたかったんだ。」
と伝えました。
きっと,なんとか,英語で質問しようと,日本語をできるだけ使わずに尋ねようと考えながら話していただのではないかなと推測します。
その上で,相手が何を "I enjoyed..."と言ったのか,本当に関心をもって,本当に聞きたくて,問い返した。
本物のコミュニケーションだなあと感じました。
そして,相手の子も,安心できるやさしいトーンで,
「何か聞きたいの?」
と尋ねる。
流暢な英語で,ということではなかったかもしれませんが,
尋ねた子は,きっと,“ジェットコースター”とは違った!"roller coaster"って言ってたなあ,と印象深く,語彙や表現を受け取ったでしょう。
そして,話していた子は,「ぼくが何と言ったか,わかるまで尋ねてくれた。そして,伝えたら,にっこりうれしそうに,『これが聞きたかった』と言ってくれた。」
そんな気持ちを抱いたのではないでしょうか。
互いの大切な My Best Memoryを伝え合うからこそ,大切に聴こうとする態度が育まれていたシーンのように思いました。
複数の子どもたちのやりとりから,
『具体的な相手意識と,目的意識』の重要性を改めて感じました。
だれに,どんな風に感じてほしいか。
どんな感想をもってもらいたいかな。
そんなところに思いを巡らせることで,
どんな英語表現を使おうかな。
わたしだけの思い出を,どうにか相手に伝えて,「たのしかったんだねえ!」って共感してもらいたいなあ。
などなど。
子ども同士が頷きながら,にこにこと相手の話を聴き合っていました。
そして,相手に受け止めてもらい,"Oh, nice!"とコメントをもらったときの,あたたかく柔らかな笑顔が大変印象的な授業でした。
直接,子どもたちや先生方にお目にかかれなかったことは残念でしたが,いつかまた,どこかでお会いできることを楽しみに思っています。
すばらしい学びの時間をいただき,本当にありがとうございました。
*授業者の渡邊先生は,実践ブログを読んでくださり,ご質問までくださいました。とっても励みになります。ありがとうございました。ぜひ,いつか必ず,直接,外国語教育のことや子どもたちのこと,もっとお話が聴けますようにと願っております。
TAKATA, Misato
0 件のコメント :
コメントを投稿