語彙や表現の引き出しは,自分で使いやすいように作ってみる。 "My Original Dictionary"の取り組み

公開日: 2021年1月8日金曜日

 



この動画,ぜひ見ていただきたいなと思います。


胸をぎゅっと掴まれたみたいな,なんとも「びっくり」という言葉では全くたりないほどのおどろきを感じています。


3年前から, My Word Bookなんて名前を付けて,学習や実際の体験を通して慣れ親しんだ語彙や表現を,別の場面でも思い返したり,適当と思われる場面でひっぱりだして使ったりしてほしいなあと思って始めた取り組み。


どうしたらちびちびでも続けていけるのかな,

どういうやり方がいいのかな,なんて,

一人模索していたわけですが,

「わたしが模索していた」ことが間違いだったのではないか,というか。

いいえ,わたしが「子どもたちの使い方を」模索していたことが間違いだったのではないか...と思い至っています。


というのも,子ども自身が使うもの。

その使いやすさは,一人一人ちがうんじゃない?

そもそも,そうやって使うんだなって理解した子どもは,どんな工夫をするのかな。

何を考えながら書いてるんだろう。



はい。

「子どものことは,子どもにたずねよう。」


ということで,この冬休み期間,アプリを通じて子どもたちに,こう呼びかけました。


「みんなが,この言葉はまた別の場面でも使っていきたいぞー!と思って My Original Dictionary に書きためた言葉をいくつか紹介してくださーい!そして,こういうところを工夫したんだよーっていうのを,教えてくれない?どんなことを考えて作ったのか,それがどう役に立つのか,よかったら,教えて!」


それに返ってきたものの1つが,先程の動画でした。


まだまだたくさんあるので,全て共有したいほどです。

だって,「ぼくは,イラストをかくのは苦手だし,覚えやすくはないから,言葉で書いて置いた方が頭に入る。だから,文字にこだわって書きました!」とうい子どももいるのです。


イラスト至上主義!ではいけない,子どもの率直な言葉から,そう教えられているような気持ちです。


正直に話してくれることが,なによりありがたい。


知識・技能をカテゴライズしていくこと,

思考・判断・表現するときの大切な素材,パーツの蓄積,

学びに主体的に向かう態度。


「人とつながりたい」「人とかかわりあって,コミュニケーションをとりながら生きていきたい」そんな思いをベースに,このOriginal Dictionaryが活躍するときが,とってもとっても楽しみです ^^


今回の研究発表会でも,このファイルを活用しながら,言語材料を探す子どもの姿が見られるのではないかなと思います☆


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TAKATA, Misato

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