【授業実践記録4】6年生 Unit 2 Welcome to Japan. ~一言でいいと思うけど、理由もちゃんと言った方が~
公開日:
2026年7月20日月曜日
外国語活動・外国語科の福永です。
国際クラスの先生方のために、自分たちが紹介したい!と思う「とっておきのわたしの熊本」を紹介する内容を考えている子どもたち。
前時の様子はバックナンバーをご覧ください。
【授業実践記録3】6年生 Unit 2 Welcome to Japan. ~楽しみが伝わってこないんじゃないか~|外国語活動・外国語
前時で行った「なりきり練習」をしてみて、紹介だけをしていてあまり楽しみが伝わっていないのではないかと考えた子どもたちがいたので、自分たちが考えている内容をどのように考えなおせば、国際クラスの先生方に「行って見たい!」と思ってもらえるかを考える時間にしました。
T:なりきり練習したじゃん、みんな。先生たちが「行って見たい!」って思ってもらえそう?
CC:うーん。
T:英語はだいぶ言えるようになってきたでしょ。ここにも書いてたんだけど(単元計画を指しながら)もかさんとこうさんペアが、前回のなりきり練習でちょっと思ったことがあったと思うんだけど。ちょっと紹介してもらってもいい?みんな一緒かもしれない。
こう:なんか今の自分たちって社会の調べ学習みたいに「これが見れます、これが食べれます、これが買えます、ここに行けます」をずっと流れて言ってるだけだから、なんでこの場所を紹介したのかっていう理由とかも付け加えて、一言でいいと思うけど、理由もちゃんと言った方が、より行きたいなって言ってもらえるんじゃないかって。
CC:あ~。
T:みんなの紹介ってどうだった?
ゆう:これが見れるよ、とか。
ここで、こうさんのペアだったももさんが考えていた紹介の内容を板書しながら「これってどうしたらもっと『行って見たい!』って思ってもらえそう?」と子どもに尋ねました。
ももさんが考えていた内容は
In fall, we have 例大祭(例大祭は、熊本の歴史的なお祭りです。藤崎宮秋の例大祭といいます。)
You can see festival horses.
You can enjoy market store.
でした。ここで他の子どもたちから「写真を見せる」というアイデアが出ましたが、そうたさんは
そうた:でも直接見てほしいじゃん、見せない方がいいんじゃない?
と一言。子どもたちも「たしかに。」と納得していました。そうたさんの一言で伝え方というよりも、英語表現の内容に目が向いたようです。
はるあ:お祭りっていうのを最初に伝えた方がいいんじゃない?
T:あ~。例大祭 is festival. とかかな。だからYou can see festival horses.に繋がるかもね。You can enjoy market store. は屋台のことかな?屋台でおすすめってある?
CC:焼きそば、十円パン、かき氷!
T:もかさん、屋台の中でおすすめってある?
もか:かき氷?
T:How do you say “かき氷” in English?
C:shaved ice? T:Yes. “おすすめ”も言えそう?
なな:My favorite・・・?
T:それでもOK。私これ好きだよ!でも伝わるよ。
りん:I like? I love?
T:That's nice. 先生たちの思いが高まるように、ちょっとずつ詳しくしていったりとか、特にこれおすすめ!っていうのを付け加えたらいいかもしれないね。
と、他の子どもにも使えそうな英語表現を板書しながら、発音の練習をし、それぞれの活動に入る時間にしました。
前時では2人組をつくっていましたが、子どもたちの状態や様子を一人ひとり見ながら、教師が意図的につくった3人組で活動しました。
3人で話し合いながら、時折教師が英語でのアドバイスをしたり、困り事を個別に解決したりしながら、なりきり練習をする時間にしました。
その際、紹介する先生方の情報を集めた掲示物を見たり、今までの英語表現を残している掲示物を確認したりする子どもの姿も見られました。
今回は3人組をつくっているので、紹介する人・先生になりきる人・動画を撮る人と役割を分けました。前時は録音だけでしたが、今回はなりきる先生の表情や伝え方まで残しておきたいという教師の意図がありました。
しかし、実際に授業をしてみて、また、授業検討会で校内の先生方から気付きをもらってから思いましたが、3人目の役割はあえて何も設定せず、やり取りの様子をしっかり見ておくことも必要だったのではないかと思いました。動画を撮ることで一生懸命になった結果、紹介の内容がどうだったか、内容面のフィードバックを友達にしづらくさせてしまったと感じています。
なりきり練習後、全体の場で1回目(前時)のなりきり練習と比べて、紹介の内容に変化があったのか子どもに尋ねました。
その際、授業のはじめに尋ねた、こうさんともかさん、そこに本時でははるさんが加わった3人に聞いてみました。
もかさんは、例大祭の紹介に「にぎわっています(活気があります)」の英語表現
‟It’s lively.” を
はるさんは冬に阿蘇神社に行くことをおすすめしたいと考えていて「お正月が特におすすめ」の英語表現
“My favorite day is oshogatsu.” と付け加えたようです。
最後にこうさんは
こう:アダム先生(紹介する先生)が歴史が知りたいって言ってて、阿蘇神社は有名だから「何百年もの歴史がある」しか言ってないから、どんな歴史があるのか言いたい。
と、紹介する相手に合わせた紹介を見直していました。
(“It's long history.”と考えたようです。阿蘇神社は地震で壊れて再建したので、It's long history, but It's new temple. とかだったら、Why?とアダム先生からお返事が来て、またやり取りが続きそうかもしれない、と思いました。)
その後「今日変えてみた英語表現」について振り返る時間を設定しました。
子どもたちの中には
相手や自分の紹介したいことに合わせて、英語表現を見直した様子が表れていました。
今回は、なりきり練習をしながら子どもたちが子どもたち同士で英語表現を見直したり、自分が紹介したい・紹介する相手に伝わりやすいと自分が考えている英語表現を選んだりする活動を設定しました。また、やり取りの様子を振り返り、子ども自身で「これは伝わらないかも」と立ち止まったり「他の表現で伝えてみようかな」と考えたりする姿を生み出すことができるようにするために、動画を撮影することにしました。
そうしたことで、相手意識をもって考え直す子どもの姿は見られましたが、実際に先生方に紹介には行っておらず、あくまでも「友達がなりきった先生」という練習の相手だったので、子どもたちは自分が今どのくらい伝わりそうなのか、不明確なところもあったと感じています。
そのため、前時までで先生方と知り合うために、small talkやinterview等の活動を取り入れ、もう少し子どもたちと先生方との関係性をつくっておいても良かったのではないかと感じました。
また、ここでは「やり取り」としてるため、どうしても一方的な紹介に終始してしまったように思いました。もう少し聴き手のリアクション“Oh, what's---?”や“I don'tt know. Please tell me more information.”、
紹介する立場からも“Any question?”等、尋ねたり答えたりしながら紹介ができるとよりリアルなやり取りに繋がっていったのではないかと思います。
次回はいよいよ、国際クラスの先生方に紹介に行きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
外国語活動・外国語科 福永 真紀子
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