【授業実践記録2】4年生 Unit 7 What do you want? ~専門店にしたほうがいい!~

公開日: 2025年11月11日火曜日

 外国語活動・外国語科の福永です。

 前時では「友達が喜ぶオリジナルバースデーケーキをつくる」という単元のゴールを子どもと共に決めました。そのためには「友達が好きなものが分からないと、友達に喜んでもらうことができない」という子どもの思いを聴き、ケーキをつくるためにまずパフェをつくって、それを教室内に掲示しておくことで、ケーキづくりのヒントになるのではないかと教師から提案し、まずはパフェづくりをする活動を計画しました。

本時では、ケーキづくりのヒントとなるためのパフェづくりの中で"What do you want?" "I want ---, please."の英語表現に慣れ親しむ時間としました。

T:なんのためにパフェつくるんだっけ?

そら:自分の好きなものをパフェにのせる…

りこ:あの人こんなものが好きなんだって分かるように…

そら:だっていきなりケーキつくるのはできなくない?好きなもの知らないのに…

さわ:きらいなものがのってたらやだ

T:ケーキづくりにそれ(パフェ)がちょっといかせたらいいなって思います

 その後、パフェにどんな情報があれば、ケーキづくりにいかすことができるかを子どもと共に考えました。

T:このパフェにどんな情報があればみんなはケーキをつくるときに予想ができそうですか?

りんた:自分の名前 T:あ、自分の名前ね

T:名前は?ニックネームでもいい?呼ばれたい名前 CC:うんうん

T:あとは?フルーツとか言ってたね。 CC:かざりは?

そら:クリームみたいな? T:えみさんが前の時間言ってくれてたけど、お皿?

T:お皿の形、3年生のときに学習したじゃん?形、例えば?

りこ:circle たいき:triangle

と、3年生のときに学習した形の英語表現を想起することもできました。

その後、副教材に載っている果物カードを、隣同士で交換し"What do you want?" "I want ---, please."の英語表現に慣れ親しみながら、自分のパフェをつくる時間としました。


子どもたちは思い思いのパフェをつくっています。

パフェづくりが終わった後、いよいよケーキづくりに向けて、ケーキをつくる相手決めと、ケーキに使う材料づくりをしました。

この学年の子どもたちは、他の学年・単元でもお店という枠組みで学習を進めてきた経験があります。今までは1人1店舗お店を出店していましたが、今回はグループでお店を出店することで、話し合いながら材料をつくったり、どのような英語表現なら友達に伝わるかを考えたりすることができるようになればと考えています。

子どもたちから出たのは、お皿グループ(形)、ろうそくグループ(大きさ)、フルーツショップ(好きな○○)でした。ここでりんたさんとかずさんがこのようなやり取りをしていました。

りんた:先生、例えば(一つのお店に)2つ入れてもいいんですか?フルーツと、ろうそくみたいな。

T:そしたらお客さん迷うんじゃない?何が売ってあるんだろうって

かず:だから専門店にした方がいい りんた:たしかに

T:じゃあろうそく専門店は、色んなろうそくが置いてあるのかもしれんね。もしかしたら長いのとか、細いのとか

えいた:あ、Small? T:色がぬってあるとか りんた:Rainbow!!

その後、デコレーショングループ(好きな○○、形や大きさも)、アイスグループ(好きな○○、大きさも)、ケーキグループ(好きな○○)の6つのグループに分かれました。

子どもたちが出店したいお店を決め、各グループ6人ずつになりました。

その後、”Secret friend”(=ケーキを渡す友達)をくじで決め、友達が好きそうなものを教室から探しながら、それぞれのグループに分かれて、材料づくりをしました。

子どもたちの中には、みんながつくったパフェを見て、人気なフルーツや形の傾向(?)を探している子どもたちもいれば(「デコレーションこんなのがいいんじゃない?」と言い合う姿)、

「ねえ、季節のものってみんな欲しいかな?」とグループ内で尋ね「誕生日だから色んな季節のものやそこに関係しているものでもいいんじゃない?」と話し合う姿もありました。


今回は、パフェづくりを通して”What do you want?” "I want ---, please." の表現に慣れ親しむ姿を生み出すことができました。また、パフェづくりにも「ケーキをつくるためのヒントになるパフェ」という、目的を子どもと共有することもできました。しかし、子どもたちはいざ”Secret friend”が決まると自分事になり「このパフェだけじゃ少し情報が足りない」という反応も見られました。子どもたちの中には言葉にはなくとも「相手に喜んでもらいたい」という思いがしっかりあるようにも感じました。だからこそ、もっと相手の事を知らないと、相手に喜んでもらうことができるケーキをつくることができないと感じているようです。

次時では、情報を集めつつも、材料をたくわえ、早速お店屋さんの活動に入っていくことができればと思っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

外国語活動・外国語科  福永 真紀子

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