外国語ブログの読者さんから,メールをいただきました!
公開日: 2020年5月27日水曜日
熊本県内の外国語専科をしておられる先生が,本校のブログを読んでくださり,メールをくださいました。
とってもとってもありがたく,励みになります。
ありがとうございます!
今回は,いただいたお尋ねやお答えするために,自分なりに考えたことを,できるだけそのまま,ブログにしてみます。
Q:先生は資料を作られる際には幅広4線ですか?今年は教科書会社のデータで幅広4線がすぐ使えるので便利で私は活用しています。
現在のところ,基本的にはワークシートなどでは,幅の広め(ほぼ均等)の4線を使っています。
幅広にするのは,小文字の1階部分が小さすぎて書きにくい子どものためなので,幅広のものもあることを知らせ,2種類用意する,なども行ってきました。
子どもの実態や学び方の希望に応じられるようにすることを心がけています。
(幅広でない方が,バランスよく書きやすいという子もいました。)
各教科書会社からも,4線で文字が書けるフォントがダウンロードできるようになっているようです。
また,MORISAWAさんのUDフォントも活用しています。このフォントでも,簡単に,アルファベットに4線を重ねることができます。
Q:帯授業での活動は何をなさっていますか? 私は,チャンツに合わせて天気や日付けを言ったりデジタル教科書で英単語の復習、フォニックスのジェスチャーでしています。
帯活動で,毎回必ずと決めている活動は,現在ありません。
ただ,Small Talk として,その時期や子どもの生活に合った内容を,ALTとの普段のおしゃべりとして時間をとったり,その内容を子どもにも尋ねたりします。
How are you?
のやりとりをします。
ときどき,How are you today?
とか,Are you doing great?
というように,バリエーションをもたせて,いろいろな尋ね方するけれど,先生たちは,ぼくたちのこと,気にかけてる感じかな?というイメージをもってほしいなと考えています。
T: It’s hot today. Do you feel hot too?
S: Yes. Hot!
T: Yeah, right? Do we want to turn on the air conditioner?
S: Yes! Please!
T: I think so too. Let’s do that.
Okay, so...What subject do you have today?
S: Music!
T: I see, you have a music class today. What music do you sing? のようなイメージです。
あまり堅苦しく “Let’s have Small Talk!"という感じではなく,既習表現をちりばめた,おしゃべりから入る,という感じでやっています。
ALTの本当の話を聞く,mini speechから始める,という年もありました。
えー!そうなの?と驚いたことや,一緒一緒!と共感したことをシェアしたりして,相手のことが分かってうれしい感覚とか,大切に聴いてもらえてうれしい気持ちを共有するイメージです。
天気や日付については,系統的に取り入れていくよさはあると思います。
その時にも,Look outside! What a beautiful day! Today’s weather is…?みたいな,できるだけ自然な流れで尋ねたりすることを心がけています。
日付だったら,Yes! Everyone! The weekend is coming! みたいな感じで尋ねてから, What day is it today? と尋ねてみる,みたいな感じです。
決められたルーティーンにとどまらないことで,コミュニケーションに使えるように習得することにつながると考えています。
Q:振り返りシートはユニットごとに詳細に作られますか?
わたしは現在は,ユニットごとに作っていません。
下のPDFのように,シート上部の枠に,題材を書きます。
「いろんな色や形の英語を使って,Name Plateを作ろう!」のような感じです。
で,子どもたちには,縦文字の①〜④(高学年は①〜⑤)の観点で,ざっくり感じていることを付けます。
◎は,自由に,にっこりマークに変えたり,花丸に変えたり,自分の充足感を表すために,いろいろ工夫していいよー!と伝えています。
そして,右側の記述のところに,①②③振り返りのポイントを示していて,①が主に,知識・技能に関すること②は,今日の学習の道のり(プロセス,過程)を書く,ここに,どんな学習をしたか,友だちとどんなやりとりをしたかが記述されるので,その中に思考・判断・表現が表れると考えています。
③そして,そのようなかかわり合いから,自分が変化したこと→自分の成長や困っていること,もっとよくしたいことを自覚する→次時に向けて(知・技+思考→主体的に学びに取り組む・学習の調整)
というイメージです。
この文言については,今年もう少し調整するかもしれませんが,外国語によるコミュニケーションの資質・能力にあたるところが,表にでてくるような振り返りを模索しています。
下のように,区切っていない理由は,子どもたちの気付きが豊かになったり,学びの深まりが見られてくると,かなり書くようになります。
もちろん,書くことが苦手な子もいますので,たくさん書くのがよい,という訳ではありません。子どもなりに,表現できていけばよいと思います。
書いている内容や具体的なエピソードは,子どもたちの学びを見取る上で,教師にとっては,重要な資料となりますし,子どもにとっては,自分の成長を自分で見える化できると考えています。
わたしも迷いながら進んで試して,また考えて...の日々です。
メールをくださった先生は,参考になるワークシート等についてもお尋ねくださいました。これまで作成したものや,改良途中のものなど,何かお役に立てるものがあれば,喜んでお送りいたします。
ぜひ,使われての感想や改善点など,教えていただけますと,わたしにとっても,大きな学びとなります。
お気軽に,ご連絡いただけますとうれしく思います。
tmisato@educ.kumamoto-u.ac.jp
TAKATA, Misato
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