【授業実践記録4】4年生 Unit 7 What do you want? ~お渡し会のとき、どんな顔してるかな~

公開日: 2025年11月25日火曜日

 外国語活動・外国語科の福永です。

前時では、実際にお店屋さんの活動をして、授業の後半に「今日の活動で使えた表現」「困ったこと」等を共有したり、振り返りに書いたりして、それらを基にして本時の授業を始めようと考えました。

しかし、前時の実際の子どもたちの様子を見てみると、お店屋さんという活動そのものをたのしんでおり、やり取りの中でそのときには困っていても、どうにか伝えたり、伝わったりしていて、困っている様子があまり感じられませんでした。

そのような子どもたちの姿から、本時は単元の最後のお渡し会のことについて子どもたちとイメージを膨らませてみました。


T:単元の最後にお渡し会するじゃん、みんな?

CC:はい!

T:ちょっと今その時のこと想像してほしいんだけど、そのときみんなどんな表情してるかな?

C :笑顔?

T:渡す人ってどんな顔してるかな?今その顔できる?

T:もらう人の顔って想像できる?

CC:(にこにこ)

T:来週のお渡し会でそんな素敵な笑顔が見られるといいなって思います


ここで、子どもたちと前回のお店屋さんの活動を、そこで使った英語表現を確認しながら想起する時間を設定しました。

T:みんなさ、もらいたいものの特徴言った?

えいた:はい。Big とか Smallとか。

やまた:例えば4の1の"Blue candle please."とか

えいた:Big blue candle please. とか

T:形も言ったの?

えいた:はい。4の1の形とか  さき:circleとか

T:特徴を詳しく言ったら集まった?材料  CC:はい

やまた:先生あと"and" も言いました  T:"and" ってどういう意味?

りんた:付け足しって意味

T:ほしいものの特徴とかっていうのを、結構詳しく言うと、もしかしたら欲しい材料がもうちょっと前より集まるのかもしれないなって思ってます。みんなはどう?集まりそう?詳しく言えそう?

と、尋ねると、絶対言えます!の子どももいれば、少し心配そうな子どもも。

T:今のほしいものの特徴を言ったり、色や大きさや形っていうのを言うのってどっちの立場の話だった?

CC:お客さん  えみ:でもお店屋さんの場合もお店屋さんが言う時もある?

T:お店屋さんの立場だったらどうやったら詳しく伝えられそう?

やまた:お客さんの要望?注文をしっかり聞く?

りんた:Blue candle please. って言われた人が、下のろうそくの部分か、炎の部分か、どっちか分からない。

えいた:でも”Fire”じゃない気もするんだよなあ

T:どっちかっていうのはお店屋さんでも言える?フルーツショップでもそんなこと言ってたよね?

りょうた:Big or small?って言われました

やまた:ぼくも言われました。ぼくはOrange or green?って言われました、メロンもらったときに

T:じゃあ今日は、どっちの立場でもできるだけどんな風に言ったら伝わりそう?

やまた:詳しく  えみ:分かりやすい

T:(板書しながら)渡す方も、もらう方も・・・

えいた:うれしい。あ、でもそれは当たり前か

と、ここで、振り返りに「どんな形がいいか分からない」と書いていたりょうたさんの振り返りを全体で共有し”What shepe do you like?”の英語表現を確認したのち、お店屋さんの活動を始めました。


子どもたちはできるだけ様々な英語表現を使ってやり取りをしている様子が見られました。


その後、今日の活動の振り返りを行うために、再度子どもたちを集めました。

T:材料集まりました?今日さ、こんな風に(黒板を指さしながら)詳しく言えたよっていう人どんくらいいる?

ゆうこ:ろうそくを買う時に"Blue candle please."って言った

りんた:あ、言ってた(りんたさんはキャンドルグループ)

T:おお、もらえた?

ゆうこ:いや、なかったからyellow please.って言いました

T:yellowはさ、あっち(お店側)が提案してくれたの?それとも自分で?

ゆうこ:自分で言いました

さち:ろうそくショップで、Green and lue candle please.と言ったけどなかったので、Blue candleでもOkと言いました

その後、何人かの子どもにやり取りの様子を聞いていると、本時のはじめに"What shape do you like(want)?" の英語表現について話していたりょうたさんが話してくれました。

りょうた:えっと、お店でお客さんから"Big plate please."って言われたから、"What shape do you like?"って言えました。
T:おお!使えた?そしたら?
りょうた:Circleって言われました

T:今日さ、こんな色んな表現を使ってたと思うんです、振り返りにちょっと今までのやり取りを思い出しながら使えたな~とか、こんな風にお客さんに言われたな~とか、お店屋さんから聞かれたな~とかっていうのを書いて残してもらっていいですか。今日も・・・してください。
えいた:録音ですか?
T:前回のお店屋さんと比べて、ちょっと表現が増えたらいいなって思います。それちょっとやってみて

前回の振り返りで録り溜めている英語表現の音声よりも、色んな英語表現が録り貯まっているようでした。子どもたちの振り返りには
詳しく言うことで、お互いがより分かることを実感していた子どもや
相手の立場であまり言えない友達のために、何が欲しいのか詳しく聞いて分かろうとしていた子どももいました。

本時は校内の公開授業として、校内の先生方に見ていただきましたが、事後研究会では
○子どもたちの困り事があまり多くなかった(あまり困っていなかった)。課題としてなり得ていたのか
○お渡し会への思いからスタートしていたので、もっと「伝わって嬉しい」「分かってもらえて嬉しい」という思いを全体の場で共有することも必要だったのでは

という意見や、
○掲示物をこっそり見ている子どもがいた。掲示物の他の掲示の仕方もおもしろそう
今回は壁面に子どもたちがケーキのヒントとしてつくったパフェと、子どもたちがやり取りをしていく中で拠り所にすることができる掲示物「ケーキ材料バイキング」を見えるところに掲示していました。しかし、ケーキを渡す”Secret friend”が他の友達に分かってしまうため、見えないところに掲示しておくのも一つの手立てだったのではという意見もありました。

また、英語表現を使ったやり取りついては、もう少し多様な英語表現を使って慣れ親しむ姿を生み出すことができるようにするために、店以外の場面設定や子どもたち同士がたずね合う・伝え合う場があったのではないか、
振り返りに残しておくことができるようなやり取りの記録があったのではないか、私(教師)の子どもへのフィードバックの仕方が他にもあったのではないかなど、たくさんのご意見をいただくことができました。


いよいよ次の時間はお渡し会に向けて、ラストスパートです。
子どもたちが"Secrey friend"のために、大切に、丁寧につくってきたバースデーケーキは完成するのか。そして、相手に喜んでもらい、自分も嬉しくなることができるのか、ちょっとドキドキ、ワクワクです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

外国語活動・外国語科  福永 真紀子
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