夏休みの話題は活用しづらい昨今... 9月の「過去を表す英語表現」を用いた言語活動

公開日: 2021年9月20日月曜日

ねえ,夏休み明けの単元,どうする?


いろいろな外国語教育のセミナーに参加すると,
たくさんの先生方とこの話題に。。。


この2年間,夏休みの思い出と言っても,みんな自粛の夏を過ごしていたり,
各ご家庭の判断で,気を付けながら帰省されることがあっても,
なかなかそれをだれかに伝えてわいわいと楽しい会話を・・・
というのも難しい。


そんなお声を聴いてきました。


コロナ禍でなくても,様々な状況の子どもたちやご家庭もあるわけです。


そこで,数年前に開発した単元がこちら!
「ちょっとおもしろい人生のワンシーンを4コマクイズで楽しもう」
最初に単元を考えたときには「人生の仰天エピソードクイズを楽しもう」みたいな名前で行いました。

子どもたちの10年ちょっとの人生を振り返ると。。。
結構おもしろいことや,チーンと残念だったことや,なんてことだ!と叫びたくなるハプニング。。。あると思うんです。

いえいえ,ささいなことでもいいのです。

兄と昔,ザリガニを川で釣った話。
ちょっと炙ってみる?と兄が提案し・・・(昔は家に小さな焼却炉のようなものがありました・・・。いつの時代でしょうか。)
食べようとしたら,・・・母に見つかり怒られた,とか...


わたしの中の鉄板!?エピソードとしては,
4歳くらいのとき,
兄とその友達が自転車でシャンシャンと遊びに行くのがうらやましくて,
一緒に自転車(補助輪つき)でなんとかついていこうとがんばってこいでいたら,
坂道で上手にハンドリングできず。。。
川に頭だけハマって溺れてしまった話・・・。


6年生の子どもたちはこの話を英語で話すと,
笑いを堪えて聴いてくれたり,
ププッと漏れ出てしまったりしながら
最後までうんうん,えー!っと聴いてくれます。

ざっと,どんな英語表現で話すか,書き出してみます。


When I was 4 years old, my brother was 8 years old.
(手で身長を表したりしながら,私と兄の関係や年齢を伝える。)

(Scene 1)
I went to Ezu-lake (江津湖という大きな川があります) with my brother and his friends.

I went to Ezu-lake with my brother and his friends by bike.

(補助輪つき!とコソッと伝えつつ...)


(Scene 2)
I enjoyed fishing. Also we enjoyed a picnic at Ezu-lake.
It was fun!


(Scene 3)
When I went back home...

- What happened? -


(Scene 4)
20 minutes later, my brother came to me.
He helped me out.
It was scary but funny!


ここまで話しながら,黒板にイラストをざざっと描いていきます。
Scene 3 をクイズにして,What do you think?
と子どもたちに問いかけると,

「江津湖に落ちた!?」 I fell into the lake!? Nooo... but a little close.

「お兄ちゃんとけんかした???」 I fought with my brother?! like I punched him...わはは!

「自転車から転んだ!?」 I fell off my bike! Very close!

こんな答えと英語ツッコミをやりとりして・・・

The answer is...

I fell off my bike, and only my head got into a small river. My body was on the road...
(It was actually the roadside rainwater drains)

この辺りの表現をジェスチャーと共に伝えると,子どもたちは少女Misatoを想像しながら笑っていました。


こんな導入を経て,
みんな,笑ってたけど,似たような経験,あるんじゃないん?

思えば,こんなことあったなあ。って,大きなハプニングじゃなくても,なんか思い出深いエピソード,あるかな?


このような問いかけに,自分なりのエピソードを思い浮かべていきました。


この単元は,「夏の思い出」という題材を提案してはあるものの,
主表現は, I went to ---. I enjoyed ---. I ate ---. I saw ---.というような過去を表す表現。
そして, It was ---.という形容詞を含んだ,その場面や状況を形容する表現(過去の)です。

これを含んで,過去の出来事や状況,自分の感情なども含めて,子どもの思いや考え,情報を伝え合って楽しむ,そんな単元にしたいな,と考えました。


以下が,現在のところ,子どもたちが構想している4コマクイズの例です。






 I went to the beach.    I enjoyed swimming.   - ? -   その後,Are you okay?と尋ねられている。

聴き手はこの前後の状況を聴き,内容を推測し,ここで起きたことについて,当てていきます。

溺れた?溺れたってどう表現したらいいんかな?
サメを見たとか?! I saw... shark?でいいんかな....








こちらの子は,
I went to Kyoto.  I enjoyed the hotel.   -  ?  -    ベッドから落ちる。。。 My sister 助けてくれる


こんな風に書いてあります。


この構想の中にも,既習表現が随分表れてくるようになりましたし,英語で問題を出したい,英語で答えてみたい,という思いから,どんな表現になるのかな,と考えるきっかけができます。

かつ,子どもによっては,選択肢を用意しようと考えている子もいます。
A, B, C それぞれの選択肢を書いたり,そのときの自分のfeeling を I was ---.でクイズにしている子もいました。



夏の思い出という題材ではないけれど,
子どもの実際の体験をもとに,クイズという形式を作ることで,
少し照れくささも軽減しつつ,過去を表す表現もたくさん使いながら,
相手に推測させる内容を含めたり,場面や状況を推測させる情報を追加したりと
子どもが思考しながらコミュニケーションを図っていきます。



これから,チームで表現を吟味したり,リハーサルをしていきます。


その中で,教科書のアニメーションを視聴したり聞く活動を行ったりすることで,
「あ!この表現使いたい!」「この表現,自分のに合うかも!」と見つけて,
自分自身のクイズの表現に生かしていく予定です。


どんなクイズDayになるのかな。


また,子どもたちの様子をお伝えしたいと思います!


TAKATA, Misato
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