夏の実践研、ご参会ありがとうございました!(授業の振り返りも)
公開日: 2018年8月25日土曜日
(ここに綴るやりとりは事実ですが、子どもの名前は仮名です)「2学期も含めて、4時間くらいかけてさ、みんなでアルファベット学んでいけないかなあって思ってるんだ」
こんなわたしの言葉にたいちくんが舌を出し
(うえぇ)
と、ちょっと遠慮気味に後ろを向いて、そんな表情を見せました。
わたし:ええ、たいちゃん、どうしてうええって思ったの?
たいち:ええ、だってさ、覚えろ覚えろって言われてきたんだもん、アルファベット。無理矢理覚えなくちゃいけなくて、いやなんだよねえ。
あゆと:うんうん、わかるわかる。ぼくも、前に英語を習ってて、アルファベット覚えなきゃいけなかったの、いやだったんだよねえ。
子ども:ああ、たしかに・・・
ゆうた:なんでもそうなんだけどさ、覚えなくちゃいけないって、させられるのって、いやだよねえ。
子ども:うんうんうん。
わたし:そっかあ。覚えろ覚えろって言われたら、やになるよね。アルファベット、やめよっか。なんでアルファベット覚えるんだー、なんて、言うのかな、大人はさ。
ゆうし:それはさ、外国とか、例えば、メジャーリーグに行ってみたい!とか夢があるとして、実際外国に行ったときに、コミュニケーションとれないし、いろいろやりとりできた方が、活躍できるし役に立つじゃん。
子ども:ああ、そうだよね。
わたし:それってさ、言葉で聞けたり話せたりできたらいいんじゃない?やっぱりさ、アルファベットなんて、いらないんじゃ?って思ったんだけどさ。
けんた:いや、ぼくさ、ちょっと韓国に行ったときに、看板がアルファベットだらけだったんだよ、ほとんどが英語っていうか。それ、読めた方が絶対いい。何て書いてあるか、わかんなかったんだもん。
りかこ:うん、アルファベットで書いてあるもの、いろいろあるよね。読めた方がいい。
ゆうし:うん、さっきのメジャーの話でも、文字で書いてあるものとか、読めないと困る。
あゆと:でもさ、「これって何が書いてあるの?」「これは何て書いてあるの?」って尋ねることができればさ、読めなくったって困らないんじゃないの?
まさこ:ねえ、それって、どういうこと?「これ、何て書いてあるの?」 って、英語で尋ねてるの?
あゆと:うん。英語で聞いて、教えてもらえれば、大丈夫だよね?
まさこ:え?英語話せてるってことは、英語も読めるんじゃないの?普通。
ゆうた:ぺらぺら英語話す人は、文字も読めるもんね。
子ども:そうか、そうだよね。
わたし:え、みんな、そうなの?言葉をみんなは身に付けてきたじゃん、日本語っていう。そのとき、みんなは、おしゃべりと一緒に読んだり書いたりできてきたってこと?
子ども:んー、はっきり覚えてないけど、文字読んだり書いたりするの、小学校に入る前とかだったかな、幼稚園の途中?
しょうた:おれ、英語しゃべれるけど、読めん。
きいこ:わたしも、ちょっとはしゃべれるけど、読めない。
わたし:それじゃ、学ぶ必要はありそうなんだけど、無理矢理っていうのは、いやだし、続かないってことなんだよね。
子ども:そうそう、覚えさせられるのは、やだねえ。
かいや:楽しくやったらいいのにね。
子ども:そうそう、楽しく。
わたし:なるほどなあ。よくわかった。みんなが考えてることが分かってとてもおもしろかった。じゃあさ、楽しみながら、アルファベットの文字をいつの間にか覚えちゃう、みたいな感じでやってみない?
子ども:おー!そういうことか!いいね。
本当は「アルファベット、学んだら、どんないいことがあると思う?」
なんて、そんな発問?を考えていました。
しかし、たいちくんの正直な「うえぇ」の表情のお陰で、周りの子たちも、自分なりの本音や経験を語り始めたような感じになりました。
授業研究会でも、感想やご意見を聴き合いながら、この場面を自分自身でも振り返っていました。
上のやりとりのあと、子どもたちはアルファベットクイズを作成し始めました。
授業が終わって、子どもたちのお試しのアルファベットクイズを見ながら、アイディアの豊かさにふむふむ・・・と、楽しい放課後のひとときで、また2学期に向けて計画を練りなおそうと思っています。
ご参会くださいました皆様、本当に本当に、貴重なご意見をありがとうございました。本当はもっとさっくばらんに、おしゃべりできたらよかったのですが。またお会いできますことを楽しみにしています!
Thank you very much for your coming!
TAKATA, Misato
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