アジア・太平洋 ディスレクシアシンポジウム in Yokohama
公開日: 2016年7月6日水曜日
6月11日(土)、12日(日)で開催された『アジア・太平洋ディスレクシアシンポジウム』に参加してきました。ご存じの方が多いと思いますが『ディスレクシア』について以下に説明を載せます。
ディスレクシアとは(NPO EDGEのHPより)
外国語活動が平成32年度から外国語科(仮)として教科化するにあたり、わたし自身も学習の中で扱っていく内容や育んでいく力について、様々な研修の場や講演会に参加しながら情報を集めているところです。
今回は「読むこと」「書くこと」に焦点を当てて、今後どのような指導の在り方、学び方を考えていけばよいのかヒントを得たいと思い、参加してきました。
ディスレクシアの人たちの学びから、
「音韻」音を意識的に聞く→まねて発音する
このむずかしさを見ることができます。
母国語においても、このような難しさがあるわけです。
このことから、自分の伝えたいことを文字にする場合に、平仮名が異なる文字に置き換わる事例や、抜けてしまう事例などが紹介されました。
【伝えたい言葉】 【実際の書字】
バッタ・・・・・・・バタ
ロケット・・・・・・ロテット
たいこ・・・・・・・こいた
日本語の音韻の規則は、促音「っ」拗音「ゃ・ゅ・ょ」などを除けば、基本的に平仮名一文字につき音が一つあるわけですから、規則的で分かりやすいと言えます。
英語ではどうでしょう。
"My name is Misato. Nice to meet you."
マィ ネィ(ムイ→ミ)ズミサト. ナイス トゥ ミィテュー
このように、日本人からすると文字数→音の数という規則は到底成り立たない
音と音の結合が頻繁に見られる
"r" "v" "f"など、日本語にはない音を使う
このような状況の中で学んでいるということになります。
今回のシンポジウムで強調されていたことは、
「音への意識を十分に高めてから、文字を導入していくこと」
「英語特有のリズムや音のつながりを意識させることが大切」
という点でした。
具体的には、
音のリズムに合わせて手や身体を動かしながら(特に指導者が)、音の粒を感じさせたり、
多感覚に学習する、つまり、
視覚(Visual)(音と一致するイラストや文字(大きさを変えるなど))
聴覚(Auditory)(韻を踏むような絵本や歌の活用)
運動感覚(Kinesthetic)(音に合わせて身体を動かすなど)
このようなことが実践例として紹介されました。
音から文字へつないでいくことの難しさは、先の研究でいくつも報告されていますが、音韻や文字に対する難しさがあるディスレクシアの子どもたちに有効な、細やかな手立ては、あらゆる子どもたちにとって分かりやすく、学びやすい方法であると考えることができます。
本校では、教師が主導で規則を教えていくのではなく、子どもたち自身が音の規則性や文字との関連性や規則性を見つけ、話し合いながら解決していく研究を重ねていますので、今回の学びを研究実践の中でどのように生かしていくか、さらに検討していきたいと考えています。
It has been a while that I had left this blog alone...
I will try to keep this constantly!
Thank you for your reading today as well.
TAKTATA, Misato
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