(授業を終えて①)交流活動を実施する前に

公開日: 2016年6月16日木曜日

先週は研究授業を行い、多くの先生方から授業改善のための
具体的な策や考え方をいただきました。

授業の概要を書いてみます。

単元を"Nice to meet you! 上海の友だちと交流しよう"とし、
1学期終盤に上海の子どもたちとの交流を計画しました。
(この時期に、本校を訪問していただける予定でした。震災の影響を受けて、
延期または中止になる可能性も考えられるのですが、その場合は別の交流を
設定しようとセカンドプランを立てています。)

子どもたちにより実際的な場面で英語を使う状況を体験させ、言葉を使ってコミュニケーションを図る楽しさやおもしろみを感じさせ、難しさから生まれる今後への意欲をもたせたいと考えたからです。

また、5年生のうちに交流をスタートさせることで、少なくとも2カ年計画で小学校での交流を継続させることができ、やりとりする内容やつながりが深まっていくと考えています。もちろん、その後のつながりに息づいてほしいという願いもあります。

今回の授業は交流に向けて「自己紹介をしたい!一緒に好きなことを聞き合って、遊びたい!」という子どもたちの声をもとに計画しました。主表現としては、"I like-." "I don't like-." "Do you like-?" ("What do you like?")でした。

(しかし、授業前の違和感、授業後の研究会から見えてきた課題があります。
 それは、自己紹介で好きなこと、好きなものを言うのか。)

自分の経験から言うと、自己紹介で好きなものを言うことは あります。

しかし、本時のように
A: Hi, my name is Misato! Nice to meet you. 
B: My name is Hiro. Nice to meet you, too.
A: I like ice cream.
B: I like tomatoes.

このようなやりとりは、確かに不自然です。

もう少し自然な場の設定はなかったか、
活動の順序は。。。と考えています。

しかし一方で、現段階で自然なコミュニケーション場面を
追究することだけではいけないとも考えます。
外国語活動のスタートを切った今の子どもたちにとって、
“自分の好きなものを、なんとか伝えられた!”という感覚を得る方が、
大切だと考えているからです。

このやりとりを(できるだけシンプルな英語を使って)自然にするには、
A: Hi, my name is Misato! Nice to meet you.
B: My name is Hiro. Nice to meet you,too.
A: Ahm.. I like ice cream. Do you like ice cream?
B: Yes. I like crapes too.
(A: Great! Let's make crapes!)

という感じになるでしょうか。アイスクリームが好きかと聞かれたら、
まずYes. or No. で答え、文脈的には同じスイーツ系で応じる方が自然でしょう。
この文脈の自然さを“今”子どもたちに求めるべきか考えると、まだ後からでよいのではないかと悩みます。
しかし、教師が “文脈が自然になるように” 意識したやりとりや場の設定をすることは
常に大切に考えるべきですし、その程度も研究していきたいと思います。

今回の授業では、この熟慮が足りませんでした。


次号につづく→


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