【授業実践記録3】4年生 Unit 7 What do you want? ~みかんじゃなくてorange please.~

公開日: 2025年11月17日月曜日

外国語活動・外国語科の福永です。

前時では”What do you want?” ”I want ---, please.”の英語表現を使いながら自分が好きなフルーツ等が入っているパフェをつくり、その後、ショップを出店するための材料の準備をしました。本時ではいよいよショップを開店します。

T:今日はお店屋さんをして…何のためにするんだっけ?

えみ:Secret friend のために… T:(板書をしながら)Secret friend覚えてるよね?

CC:はい!! えみ:忘れたくても忘れられません

T:忘れられないSecret friendのために今日は材料がちょっとでも集まるといいなと思います


と、子どもたちとお店を出店する目的を確認したあと、早速やり取りの際に使っていく英語表現を確認していきました。


T:今まではけっこう(材料を)つくること中心だったけど、これからはやり取りをいっぱいするでしょう?どんな英語表現使えそう?

こう:Here you are. とか?  C:Thank you. T:おお、やり取り終わってるねそれ

C:What do you want?

T:お、それ最初だよね、パフェつくるときに何て言った?さいしょ”なにがほしいの?”って

CC:What do you want?

T:うん、ほしいものは?  CC:I want ~~

T:あ、りこさんの今聞こえた?もう一回言ってみて

りこ:I want ホイップクリーム please.

T:I want ホイップクリーム please.(ゆっくり言う)この間パフェつくったときはさ、I want のあとに何入れた?

CC:I want 果物  たいき:フルーツ

T:("What do you want? I want ---, please."を板書しながら)この中に果物をこの間は言ったりしたんだけど、今日は?

CC:ろうそく  CC:アイス  C:candle  CC:ケーキ

ゆうき:先生”4段ケーキ”とかは  りんた:”cake four?”でもケーキ4つになっちゃう?

あや:えっ、ケーキって何段まであるの?

C:お皿  T:お皿って英語で何て言うの?  たいき:plate?

T:あ~plateね  さや:デコレーション  りこ:チョコレート

T:うん、こんなのを入れてちょっと言えたらいいなって思います。今さ、ほしいのちょっとあたりついてる?これ欲しいな~って、自分がお客さんだったら回ろうかな~って。

CC:(うなずく)  かん:もう決めました

ここで、もう一度"What do you want? I want ---, please."のフレーズと、実際のやり取りを想定して、材料があるとき、ないときの英語表現を声に出しながら練習する時間を設定しました。

と、ここでえいたさんが「お店側になったときに…お店の前に(材料を)出しててもいいんですか?」とお尋ねが。

T:でもさ、そしたら英語あんまり使う回数減るんじゃない?

えみ:pleaseだけで…  T:伝わるよね?


T:今えいたさんが言ってくれたみたいに、今日は何が売られているのかあんまり他のチームは分からないけど、まずは今日、お店を開ける初めての時間なので、Secret please?

T:できるだけ自分たちが考えて、英語を使ってやり取りをして、集められるように。してみて、今日やってみてちょっとこれ困ったなとか、これはできたていうのがあったらまた振り返りに書けたら、みんなで共有できるしいいかなって思ってます。それでOk?


と、全員で本時の見通しをもってから、開店準備をしました。

別単元で行ったお店屋さんの活動では、一人一つの店舗をもっていたので、学級をお店屋さん・お客さんの立場に分けて活動していました。しかし今回は、一つのお店を6人で担当することにしています。

そこで、6人のうち2人はお店で切り盛り、残りの4人はお客さんとして材料を集めに行ってもよいことにしました。そうすることで、グループで協力しながらやり取りができると考えました。また、教師が時間をはっきりと区切らずとも、今までのお店の活動をいかして、それぞれのグループの中でローテーションしながら、店の立場と客の立場を体験することができればと思い、場づくりをしました。

場づくりに関連して、部屋の壁に前時につくったパフェを掲示しておくことで、どの材料を集めるとよいのか、いつでも見ることができるようにしました。パフェを見ている子どももいれば、事前にタブレットに写真を撮っておいて、それを見ながら材料を集めている子どももいました。


さて、フルーツショップでは、こんなやり取りの姿が見られました。

しい:What do you want?  みな:I want strawberry please.

しい:Yes.  ゆう:Big or small?  みな:Big.  ゆう:Here you are.

みな:Thank you. See you.

フルーツショップではたくさんの種類と数、そして大きさのフルーツを用意していたので、店員さんの立場から大きさを尋ねるやり取りの姿が見られました。本来、この時間で取り扱う英語表現ではないのですが、今までの単元での学習ややり取りを想起することができたと見取っています。

他にも

しい:What do you want?  おん:I want みかんじゃなくてorange please.

しい:Yes.  えみ:えっと…まるまる or big orange?  おん:Big.  しい:Here you are.

おん:Thank you.

等、子どもたちはできるだけ英語を使いながら、英語表現にチャレンジしながら欲しい材料を集めていました。


最後に、全体で集めて子どもたちと共にやり取りの振り返りをしました。

T:今日は「お店屋さんをして、ケーキをつくるための材料を集める」っていうので、What do you want?使えた?けっこう

CC:はい!!  こうき:めっちゃ使えました!  T:ほんとう?

えいた:はい!!お客さんが多かったから特に  T:何回も使えた?おお。

りんた:てかあの、Yes. Here you are. よりもNo,sorry. の方が多かった気がします

T:あ、そうなんだ、No, sorry.の方が多かったんだ

りんた:four and oneを欲しい人がめっちゃいて・・・

T:あ~ろうそくチームだもんね

今回はバースデーケーキなのですが、単元開きのときに「4年1組だから4と1のろうそくでもいいんじゃない?」という子どもたちの意見をもとにして、キャンドルグループはろうそくを用意していたようです。

T:I want ---, please. 言えた?お客さん  CC:はい!!!

T:他にさ、こんな英語使ったっていうのある?

しい:Biig or small とか  T:お~Big or small 意味分かる?

CC:はい、大きい方とかちっちゃい方とか  しい:circleとかsquareとか

T:今日は「いっぱい英語使えた!」っていう人もいれば「これどうやって言ったらいいかちょっと分からんなあ」っていう人もいたと思います。言えたことと言えなかったことを振り返りに書いておいてください

T:振り返りのシートに、今日使った英語録音できる?

今回は、振り返りに加えて、やり取りの中で使った英語表現を録音しておくよう促し、次のやり取りでも今日の英語表現を忘れずに使うことができるようにしました。子どもたちの振り返りには、音声での記録と共に

自分のやり取りを振り返り、次のやり取りで使いたい表現に見通しをもったり

全体での共有の場で出てきた表現をもとに、次のやり取りへの見通しをもつことができたり、

やり取りの中で言えずに困った表現があることに気付いたり

どちらの立場(店、客)でも、詳しさが必要だと気付いたりしている子どももいました。

本時で初めて、自分がもっている材料をもとに、相手を代えながら様々な英語表現を使ってやり取りをする場を設定しました。ここでは、できるだけ英語を使ってやり取りをしたり、困ったらどうにかして伝えようとする子どもの姿が見られました。
また、お店という活動を設定したことで、何度も何度も"What do you want? I want ---, please." という英語表現を使う必然性が生まれ、初めは何と言えばよいのか分からなかった様子の子どもも、やり取りを重ねていくうちに表現に慣れ親しむ姿を生み出すことができました。
一方で、振り返りにある通り、どのような英語表現を使えばいいのか分からない様子の子どもや"What do you want? I want ---, please." という英語表現だけでは、互い(店側・客側)が欲しいものが伝わらないと感じている子どももいました。次の時間は、欲しいものが相手に伝わるように、詳しく伝えることや、今まで他の単元で慣れ親しんできた表現を想起する場を設定し、より多くの材料を集めたり、欲しい材料を集めることができる時間になればと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

外国語活動・外国語科  福永 真紀子
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