【授業実践記録2】3年 Unit 7 This is for you. ~ドキドキする!たのしそう!~

公開日: 2024年11月10日日曜日

 外国語活動・外国語科の福永です。

前回はグリーティングカードのことについて知った子どもたち。前時のふり返りで「こんな人にこんなカードを渡したいなあ」とぼんやり考えていましたが、本時では誰に渡すか、カードをどのようにつくっていくのかを子どもたちと一緒に考えていきました。

まず、私は子どもたちの「やってみたい」「できるようになりたい」という子どもの思いをもとに、活動のゴールを決めたり、単元計画を考えたりすることを大切にしたいと思っています。もちろんここでおさえるべき英語表現はあるので、子どもの思いと活動が合うものは何かを探しながら考えているところです。

また、子どもの思いと活動を大切にしながら、子どもたちが誰と関わるか(相手)も考えています。今回はそれぞれにいる「渡したい相手」に加えて、学級の友達から一人、渡したい人を決めてカード(日頃の「ありがとう」を伝えられる”Thank you card”)を作ることも私から提案しました。子どもたちに一番身近な存在のクラスメートに、コミュニケーションを通して友達のことを考えたデザインでつくりあげたカードを渡すことで、仲がもっと深まるのではないかという願いをもっています。


T:例えば今日はたまたま完成お渡し会のときにはるさんはもらえなかったとしたらさ、ちょっとさみしくない?

さや:さみしいというか、悲しい CC:うんうん

T:そうだよね、そのまんま冬休み迎えるのはさみしいなって思ったんだけどさ、なんかいいアイデアない?

はる:必ず一人はもらえるようにする? えり:一人必ずクラスの友達に書く

りんた:えけどさ、誰が誰に書くか分かんないじゃん

らんこ:クラスの友達にも書いて、同時進行で他の渡したい人にもつくる

C:まずはいったんペアに書いて… T:ペアって隣の人のこと?

りんた:でも渡すときには席替えしてるかも

T:くじっていう方法もあるよ CC:ええ?!くじ?!ドキドキする!たのしそう!

CC:だれになるか分かんないからこわい…

と、学級の友達に書く"Thank you card"はくじで決めました。子どもたちは誰とペアになるのかドキドキワクワク。そして、誰に渡すかは当日のおたのしみということで、内緒になりました。

誰に、どんな内容で書くのかを考えさせている時に、ある声が聞こえました。

かず:この友達のことあんまり知らない…何て書こう

T:そう!今かずさんが言ったみたいに、あんまり関わったことがない友達の番号を引いた人もいるかもしれないから、しっかり観察するといいね

そら:あんまり観察しとくとばれるよ!隠れながら見ないと…

らら:先生、私さいきんケンカしてる人でした

りょうた:最近けんかしてる人だったら…ちょっとごめんねも入れたら?

子どもたちらしいアイデアも出ながら、次は、どのようにカードを作っていくかです。ここも、子どもの考えを聴きながら、私から提案しました。


T:今回もただ作っていくだけじゃなくて、友達とやり取りをしながらカードを作っていけたらいいなって思っています。アルファベットのときみたいに、友達が持っている大きさ・色・形のステッカーを集めて…

C:お店屋さん?! 

T:そうね。前回のアルファベットショップでは、先生がつくったアルファベットのステッカーをやり取りをして探しましたが、今回は大きさ・色・形は自分たちで一から書いてもらいたいと思います!

C:え~! そら:それならもし適当に書いたら売れないかも…

T:そうかもね、丁寧に、大切に書いたらすてきだなって思ってもらえるかもね。来週お店屋さんを開きましょう。そのためには準備がいりますね。

えり:かんばんがいる?

T:お店の名前、何にする?今出たけどえりさんは、スモールショップにしようと思ってるって。そしたら見当つくじゃん、えりショップには何が売られてるって。

かず:なんかちっちゃいやつ?

T:大きさを名前に入れたり、色を名前に入れたり、他には何がある?

えいた:形! T:おお、形ね。

C:カクカクショップにしようかな

と、前単元で行ったお店屋さんの活動過程を想起し、お店の名前もひと工夫させながら、開店準備をしていきました。どんな看板にしたのか見てみると

「いろいろ」「なんでも」のように、色んな種類ありますよ!のような名前もあれば、アルファベットの学習を思い出し「カクマル」という名前もありました。形をよく観察したようです。他にも

「このカードの材料に使えると思いますよ!」とアピールするような看板だったり、
「こんな色売ってますよ!」と色に着目した看板も出来上がりました。
次回はいよいよお店屋さんです。アルファベットのお店屋さんのコミュニケーションとどのような変化があるのか、たのしみです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!
外国語活動・外国語科 福永 真紀子





0 件のコメント :

コメントを投稿