3年生 Unit 1「みんな地きゅう人・・・!」
公開日: 2019年6月15日土曜日
外国語活動の学習がスタートした3年生
Let's Try! 1のデジタルコンテンツには,Watch and Think などの動画が充実しているのが,一つ大きな特徴です。
Unit 1では,世界のいろいろな「こんにちは! Hello!」を意味する言葉を聞いたり,まねして言ってみたりすることを通して,子どもたちが「わあ,言葉(言語)にはいろいろと種類があるらしいぞ!」とか「なんで 同じ Hello!っていう挨拶を使っているのに,国はちがうんだ?」とか,そんな素朴な疑問や発見を促すことができると考えています。
デジタル教材の中にある ケニアの男の子が 「ジャンボ!」と挨拶をして,簡単な自己紹介をする動画を見た子どもたちは,「わ!肌が・・・なんか,黒い...」と言っていいのかな,いけないんだっけ...と,少しどきどきした様子で発言しました。
わたしは
「ほんとやねえ。わたしたちと比べると,肌の色がちがうねえ。黒く見えるねえ。」
そう答えました。
すると,
「あつい(気候の)国だからかなあ」
「そういう民族だからかな?」
そんな風につぶやきました。
わたしは「みんなが考えたように,あつい気候っていうのと関係しそうなんだけど,日差しが強い地域で体を守るために,もともと肌の色が濃い人たちがいるって,昔学んだことがあるよ。ほら,Jason(ALT)とわたしの肌を比べてみても,ちがうよねえ?」
子ども
「黒人って聞いたことがあるよ?」
「白人っても言うよね?」
「本当だ,なんか,先生の方が,茶色い感じ?」
「あ!髪の毛もちがうねえ。」
Jason「Yeah, my hair is a little brown. and しらが!笑」
わたし「たしかに,黒人とか白人とか,わたしも聞いたことがある!言ったこともあるなあ。でも,今はいろいろな友達が増えて,あんまり「黒人とか白人」っていう言い方しなくなったなあ。」
子ども「なんで?」「ああ,そしたら先生は,茶色人?」「それはちょっと変かなあ。あはは」「みんな地球に住んでるんだしねえ!^^」
色で呼ばなくったっていいねえ,なんかちょっと変な感じ。
子どもたちの素朴でまっすぐな気づきは,とても大切だと感じます。
なぜなら,そう見える,という事実があるからです。そのようなまっすぐな気付きをまず一緒に受け止めて,「そんなこと言っちゃだめだよ」とか「肌の色で区別しないんだよ」と先に大人が止めてしまうとしたら,表面的な受容 に留まるんじゃないかなあと考えるからです。
これが,その日の学習の振り返りシートです。
「ぼくは,みんな地きゅう人だけど,みんなあいさつや国き,体の色とかいろいろちがうところがあるから,ちきゅう人はおもしろいと思いました。」
人としてのちがいや共通点に気付きながら,言語や国旗,文化もおなじように,ちがいや似ているところ,同じところがあるんだなあ。そして,そのどれも,大切にしたいなあ。
そんなことを,じんわりじんわり気付き,考えていけるような,外国語活動の時間を重ねていきたいなあと感じた子どもの言葉でした。
子どもの振り返りシートより |
この学習をして数週間経った本日,子どもたちは熊本大学の留学生と一緒に「肥後手まり」を作る交流をしました。その中にガーナから来た留学生がいたのですが,男の子がその留学生のそばにいき,Hello!と挨拶をして, My name is ---.と自己紹介をしました。そして,握手をして,そっと腕のあたりに触れていました。にっこりして,なんだかはっとするような表情でした。どんなことを感じていたんだろう。また月曜日に,その子に感じたこと,話してみてどうだった?って,話を聴いてみたいなあと考えています。
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