4年生(絵本)ぼくは だれに 何を伝えよう。

公開日: 2019年1月18日金曜日

4年生 Let's Try! 2 Unit 9 "This is my day!"

研究発表会で公開する予定の単元の学習をスタートしました。

授業のスタートでHow are you? のやりとりをしながら,
"I'm hungry." "I'm good!"などのお返事を聞きながら,

"Oh, are you hungry?" "Did you have breakfast?" とおしゃべりをしていきます。

このとき,子どもは"Did you (have)" にピンときていなくても,"breakfast"という言葉と,わたしの何かをもぐもぐ食べているようなジェスチャーで,「何か,ご飯のこと言ってんのかな?」と推測していきます。

"Yes, food in the morning!" という言葉に,「ああ,やっぱり!」と子どもたち。

日常のことを,挨拶からさりげなくやりとりしながら,
T: What did you eat?
"Rice!"
"Bread!"
"Curry and rice!"
"Cone soup."

そんないろいろなお返事を,へえ,そうなんだー。わー,カレーおいしそうやな,そんな風に聞きながら,
T:「なんか,みんなのbreakfast聞いてみて,どうだった?」
「それぞれ!」
「みんなけっこういろいろー!」
「breadもけっこういたなー!」

こんなお返事を共有しました。


1日の生活って,おんなじようで,ひとそれぞれかなー?なんておしゃべりしながら,
ALTのJasonと一緒に"Good Morning"の絵本を読みました。

子どもたちは,教師が話す英語を聞いて,言いたくなった言葉を口ずさんだり,「なんだそりゃ?」と意味を考えたりしながら聞いていました。

絵本のよさは,イラストから情報をキャッチして,言葉と併せて内容の推測につなぐことができるところにあります。
また,背景的なことも,自由に想像できるのも,絵本の世界のおもしろさだろうなあと感じます。

「あ!先生,カレンダーのねこが!いなくなってる!!!」

「どれどれ,あ,ほんとだー!飛び出してるね,すごっ!」

文科省から出されている補助教材の絵本ですが,1日の生活が淡々と語られるだけでなく,伏線的なストーリーを埋め込み,子どもたちのお話への関心を高めたいというねらいから,お話の中のカレンダーのイラストねこちゃんが,現実世界に飛び出すのです。


一通り,絵本を読み聞かせしたあと,
「わたしもね,自分の絵本を持ってきたんだ。I made my original picture book!! My happy day!」

そいう言いながら,絵本を取りにいくと,子どもたちが「え!オリジナル?」「今度のはhappy day?」と興味をもって見ています。

絵本を見て,「ぼくがいる!」「なんか,かわいい!笑」「わたしはどこかなー!」

中のストーリーはとてもシンプルに作り,子どもがこの単元の中で,自分でも作ってみたいー!とか,ぼくだったら,こうするなあ,という気持ちを膨らませていくといいなあと願いながら,見せました。そして,お話を既習の表現を使いながら話しました。


I get up at 6:00 a.m.
My hair is くるくる curly in the morning.

I wash my face. And, I put make-up a little.

I have my breakfast to play with YOU!

I go to school, and I think of you. 今日も元気かなあ。

こんな感じで,少しずつ子どもたちへの思いを言葉にして,既習表現を組み込みながら,1日の生活と「みんなのこと,大切に思って学校に来ているよ!」というメッセージを送りながら話しました。


これが,子どもたちがわたしのオリジナル絵本を聞いて,受け取ったメッセージ。感じたことや,わたしが伝えたかったんだろうなあということを,尋ねてみました。

「先生が,学校が楽しいよって伝えたいみたいだった。」
「いそがしいんだけど,楽しいっていうのがメッセージだと思う。」
「なんか,わたしたちに会えて,うれしそうな感じ!」

ちょっぴり照れくさそうに,考えを出し合っていきました。

そんな中,
「もしかして,ぼくたちも作っていいの?」「うん,作りたーい!」

子どもたちから,こんなつぶやきが出始め,

T:「みんなも作ってみようか!ちょっと,もし絵本を作るなら,って,ちょっと考えてたんだけどさ,相談に乗ってくれる?今年はさ,みんな,10歳になるよね!」

「そう!二分の一成人式!」
「10周年だね!」

T:「生まれてきて10年,よくここまで大きくなって,生きています。
なんか,そんな記念になる,10歳のHappy Day!みたいなのって,どうかなあって,思ってたんだよね。」

「成長したなあ〜。」笑

T:「今日は,わたしね,みんなへの I love you! の気持ちを絵本に込めながら,話してみたんだ。実は。みんなの会えるのうれしいなあって,伝えたくて。みんなだったら,10歳の記念に,だれに,どんなメッセージ,伝える?」

「えー,家族かなー。」「仲良くしてる友達?いつもありがとうー!って」「ぼくは,ばあちゃん。大きくなったよーって。」

こんなこれからの学びのイメージを,子どもとのおしゃべりや絵本の読み聞かせを通して膨らませていった1時間目でした。

どうなってゆくのか,どきどきしていますが,子どもそれぞれが込めたいメッセージを,3,4年生で学習してきた英語で家族に伝えるって,わくわくもしています。

子どもたちの思いや考えを,丁寧にきくことを忘れずに。
進んでいきたいなあって,いま,考えています。


↓研究発表会の案内や申込はこちらから見られます。
https://elem.educ.kumamoto-u.ac.jp/h31kenkyuuhappyoukai/


現在,研究発表会,50名をこえるお申し込みをいただいています。どきどきしています。だけど,公立・私立の小・中・高の先生方,そして,英会話スクールの講師の方々,英語教材の企業の方など,多様な立場の方がお申し込みくださっていることを,大変ありがたく思っています。

どんな気付きや子どもの姿をもとに,学ぶことができるか。自分でもしっかりと考えて,準備していきたいなと思います。

ご参会くださるみなさま,どうぞよろしくお願いします!



TAKATA, Misato
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