外国語 校内研修(小学校)
公開日: 2017年8月16日水曜日
7月の終わりに、荒尾市の小学校にて「外国語教育」の校内研に参加させていただきました。わたしが教職をスタートさせていただいた、とっても特別な地です。
当時、子どもたちとのかかわり方、授業で子どもたちと楽しくやりとりをしながら学びを進めていく姿、学級通信に込めた思いなどなど、たくさんのことを教えてくださった先輩先生方。
その先輩先生のお一人から
「外国語の研修をしようと思う。来てくれんかい?」
とお話をいただいたのでした。
恐縮しましたが、うれしさと「よしっ! 」という気持ちで、出発。
・外国語教育の改革が進められることとなった背景
・どんな風に変革しようとしているのかの概要
・中学年での外国語活動のイメージがもてるようなワークショップ
このようなリクエストをいただいてのお時間でした。
全体の流れは割愛しますが、先生方からいただいたご質問と、そのとき一緒に考え、答えたことを紹介させていただきたいと思います。
※しかし、一番の反省は、わたしがたくさん話してしまったこと。
もっともっと思いやアイディアを聴き合う場にしたかったなあと、研修の時間を振り返りながら思っています。様々な強みや経験をそれぞれの先生がもっておられるはず。それを聴くことができなかった今回のわたしの進行、まずかったなあと反省しています。
○ALTとの役割分担って、どんなことを考えながら行っていくとよいのでしょう。
→まず、担任の先生はALTと「人間として」つながっていることがとても大切なように感じます。「英語の先生」「発音が分からない時に尋ねる人」ではなく、それぞれのALTの特技や個性が子どもたちの学習の中で生かされたり、子どもたちが「人として」ALTを身近に感じたりできることは、「(言葉を用いた)コミュニケーション」を促すのにとても影響があると考えるからです。
次に、やはり「やりとり」を見せたり、体験させたりするときに、相手として自然な状況を示す上で、ALTの役割は重要だと思います。一時間や単元でカギとなる表現を使っている場面を提示したり、子どもがチャレンジしたりするときに、ALTに「本当の」相手として、対応してもらうことで、「あ!伝わった。」「分からなそうだな、もうちょっと言い方を変えてみようか?」などの実感を得られると考えるからです。
○先行実施や移行措置として外国語をスタートする場合、その年に4年生だった子どもたちは、3年生で設定されている内容は行わないということですか?
→4年生の内容からスタートすることにはなりますが、3年生の内容を行ってはいけないということではありません。現在示されている各学年の年間指導計画は、3年生からの積み上げを想定した内容になっていると言えます。ですから、子どもたちの様子を観察しながら、必要に応じて、4年生の内容を扱いつつも、web上にアップされている3年生の教材を活用したり、言語材料を扱ったりすることもあり得ると考えられます。
先日の「県の教育課程説明会」でも同様の説明をいただいたところです。
○発音に全く自信がありません。それでも子どもたちに聞かせていいのでしょうか。
→ Englishesという言葉があります。世界の中で、様々な国や地域、民族が、互いに思いを伝え合ったり、ビジネスの上で活用したりする、英語。様々なアクセントや音のちがい、各国で少しずつ変化した表現があるということは、すでに「当たり前」にもなっていると言えると思います。つまり、「英語にもいろいろな訛りがあるよね」「それって自然なことだよね」という認識は広まっているということです。
発音なんて、どうでもいい。とは言いません。相手に伝わるか、自分の表現したいことがきちんと表されているか、ということは、大切だからです。しかし、「発音」を不安がることによって、コミュニケーションを図ることに一歩踏み出せないとしたら、本末転倒であるようにも思います。英語をつかってやりとりをする中で、「ああ、自分が思ってた発音とちょっとちがったな。。」なんていう発見はたくさんあるものです。
子どもたちにとって一番身近な「日本人の先生」が異なる言語を使っているときにも、日本語を使っているときにも、相手のことを思い、たのしそうにコミュニケーションを図っている姿は、なによりのモデルになるのではないかな、と思います。
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文字だらけになってしまいましたが、先生方の質問をお聴きして、一生懸命考えることで、自分の考えを再度見直すことができました。また、どのようなことが「どきどき」を生んでいるのかなと考えるきっかけにもなりました。
とても有り難かったのは、研修後も残って質問に来てくださったり、別の研修会場でお声かけくださったりと、つながりをいただけたことです。じんわりじんわり、ちょっとした相談ができるネットワークが広がっていったらと願います。
8月24日(木)は、本校で夏の実践研修会
9月以降も、各地域ごとの外国語の研修会に寄せていただきます。
がんばらなくっちゃ!と思っています。
TAKATA, Misato
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