6年生 クラス替えのない学級で,英語で自己紹介をする・・・?

公開日: 2019年5月26日日曜日

最近では,毎学年クラス替えをする学校もありますが,基本的に2学年ずつ子どものメンバーは変えないという学校もあります。
また,小規模の学校では,6年間クラス替えはないし,互いのことは既によく知っている,ということもありますよね。

本校でも,5年から6年に進級するとき,子どものクラス替えはありませんので,We Can! 2で自分の紹介を学級の中で,数時間かけて行っていく必然性はあまりない,というのが実情です。

この点を打開するために,昨年度から わたしはだれでしょ?"Who am I?"クイズ を単元を通した言語活動に設定し,6年生の子どもたちは楽しみながら友だちになりきったやりとりを行っています。

①Who am I?クイズを行うために,学習を進めるプランを立てる。
 教師のデモンストレーションを体験する。
 だれになりきってクイズを作るかなんとなくイメージをもとう。
 情報を集めるためには,どんな英語を使うかな。
 色んな人にインタビューしながら,だれになりきるか,しぼっていこう。
(この第1時目でざっくりスケジュールを子どもと共に立てておくことで,子どもは学習の見通しを自分たちの力でもつことができます。この先の微調整は教師が調整していくこともありますし,子どもに相談しながら意見を求めて変える,ということも。)

②インタビューで使う英語表現を思い出したり考え出したりする。
 4年や5年で学習した, When is your birthday? / Do you like snakes? / Can you play the guitar well?/ などなど。。。想起したものを共有しながら,「それ,使えるね!」「もっとどんなスポーツが好き?ってざっくり聞きたいんだけど,どう言えばよかったっけ?」と自分が本当に表現したいことに近づけていきます。

③実際にいろいろな友だちにインタビューをする。
 インタビューしながら「もっとこう聞きたかった!」「こんな風に答えたかった!」を記録させておき,「次時の最初にまた問題解決しながら練習しようね!」という感じで進める。

④前時の課題解決を話し合いながらする。そして,さらにインタビューを続ける。
 みんなで解決して思い出したり,練習したりしたことが活用できた実感がもてるようにする。そのために,活動後の振り返りで,自分が挑戦したこと,初めはわからなかったけど,言えちゃった!という体験を自覚する時間が重要。言えそうなんだけど,まだ言えない!という自覚ももちろん◎!

夢を聞きたいんでしょ?ってことは,"dream"って使うんじゃない?ALTにも尋ねながら,"My dream is to be --."ここまでたどりつけた!


⑤集めた情報をもとに,できるだけ少人数のグループでリハーサル。
 本番のクイズ大会で,たくさんの人とクイズそのものを楽しむため,リハーサルは少人数間でアドバイスをし合うほうがいい!という子どもの考え。わたしもそのようにイメージしていたので,そうしよう!なるほどね!と決定。

⑥実際に9人グループくらいでクイズを行う。
 子どもの感覚としては,ほぼ本番!
 教師の見方としては,クイズでコミュニケーション活動をやりながら,子どもが言語表現に修正をどのようにかけていくか,を見取る。
 ここでもやっぱり,ふりかえりが重要。
 すぐ答えがわかっちゃって,ちょっぴり面白みに欠けた,それはなぜか?そんな分析から,ヒントになる情報を提示する順序,聞き手がなにを想像するかを話してが予測する大切さ,などに気付いてほしい。

⑦前回のクイズの課題を修正した上で,クイズタイム!
 やっぱりヒントになる情報は,あとから簡単に想像できる情報を出したほうが,盛り上がって楽しかったぞ,とか,Are you a boy?みたいに,ざっくりしたカテゴリーにしぼるほうがわくわくしたなあ,とか,情報の整理,再構築の過程と,そのおもしろさ,大切さを自覚させる。

⑧パフォーマンス評価の時間。
自分自身の本当の情報について,JTEとALTの2人に分かれて,紹介し,自分に興味をもたせるように伝える,という課題。
これまでは友だちになりきっていたが, "I can play soccer!"などなど,既習表現を組み合わせながら自己紹介に活用できる表現を使っていたことに気付かせたい。


6年生最初の単元は,このような形で,自己紹介に活用できる言語表現を子どもが駆使しながら友だちとかかわり合い,その後,自分の表現に活用できるのだという自覚につながるパフォーマンステストを行う。
テストと言えども,なんどでもチャレンジでき,JTEとALTを変えてみるなど,自分で選択したり,両方にチャレンジしたりできるようにした。

評価に関しては,まだその在り方を模索しているところだけど,
子どもにとって,プレッシャーや緊張感が強まりすぎないことを,重視したい。
評定評価をおこなうことが,外国語によりコミュニケーションを学ぶ目的ではない。

そのことは,今後の外国語教育の進展においても,充分留意しておかなければならないと考えている。


長くなりました!
お読みくださった皆さま,
いつもありがとうございます^^

子どもの振り返りを読むのが,毎時間とても楽しみです。
ぜひ,また実践や試行錯誤していること,シェアさせてください :) 


Thank you for your reading!

 TAKATA, Misato
  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿