【授業実践記録4】3年 Unit 6 ALPHABET ~アルファベットショップ開店パート②~

公開日: 2023年11月12日日曜日

 外国語活動・外国語科の福永です。今回は4時間目のようすをお知らせします。本時は研究授業として、校内の先生方や熊大の先生、熊大の学生の皆さんにも来ていただき、授業を公開しました。

 前回のアルファベットショップでは、お店に並べるアルファベットステッカーは1種類につき1枚と制限をしました。教師の意図としては、よりたくさんのお店を巡ってほしかったのですが、そうしたことで、売り切れのお店が増えてしまいました。今回はあらかじめ多めに手元に持っておき、できるだけたくさん、アルファベットの形や読み方などに慣れ親しむことができるやり取りができるようにしました。

 しかし、売り切れが多かったことで子どもたちが気付いたこともあったようです。

○「P」が売れなかった。考えてみると、「P」がつく人がクラスにいなかったから(きょうこ)

○「Z」がなかなか売れない。「Z」が名前に入っていない人が多くてびっくり(かず)

○「S」が早く売り切れていた。全部探したのに!人気なのかな?(しんすけ)

 人の名前に多く使われるアルファベットが、なんとなくだけれど分かってきた様子が見られた前時の振り返りでした。


 さて、本時はアルファベットショップ2回目です。授業の最初に「アルファベットショップは何のためにしてるのか」と「前時に見られた困った様子」を全体で共有するところから始めました。

C:名前を覚えてもらうため C:ネームタグを作るため

さら:正確に言うとジェイソン先生に名前を覚えてもらうため

T:前回のアルファベットショップで、どうしようかな~とか、困ったな~っていう様子が見られました。

ななこ:私は”N”がほしかったんだけど ひまわり:あんまり英語を覚えてなかった

T:似たようなことあった?

たける:僕もありました、”N”てなんだったっけ?て…ひまわりさんみたいに。で”W”を渡しそうになりました

C:あー分かる

T:伝わるように言うためにはどうしたらいいかな?

ななこ:あそこの(「掲示してあるカンタンアルファベット」を指さしながら)分からないときは「何に似ていますか?」って聞いて、そこをお客さんも見て、あれかも?てなったらあげれる、ちょっと会話は増えるけどいいと思います

しんすけ:”M”が分からないときは、似た言葉…”M”だったらマックプリーズとか言う

T:前やったことで伝えるためにはこんなやり方があったって紹介してくれたよね。今日また新しいやってみたことが増えると、もっと伝わるかもしれないね。

 自分のネームタグを作り終えた子どももいたので、終わっている子どもにはクラスの友達の分を作るか、自分の分をもう一枚作るか、選べるようにしました。また本時は、出店グループ・お客さんグループを前時と少しメンバーを変えて、前回行くことができなかったお店にも尋ねに行くことができるようにしました。


 1回目のお店屋さん・お客さんのやり取りを終えた子どもたちを集め、伝え方について全体で共有した様子です。

T:どうだった?さっきこんなのやったって言ったのやってみた?

きょうこ:せりさんが”R”が分からなかったときに「P+1」って言ってくれて分かりました C:同じです

T:今日新しくやってみたことってある?

あいら:タブレットに書いて見せたら分かってくれた

さら:ノートのローマ字表を見せたら分かってくれた

あき:わかんないとき机に書いてみる、相手に分かるように T:意味分かった?

C:分かるようにって、”N”だったら逆さに”N”って書いたり・・・

りお:やってみてないけど、相手の手のひらに”F”て書いたら分かるかもしれない

T:よし、じゃああと1回やってみようか。新しい伝え方見つかったらまたみんなに紹介してね



 もう一度やり取りをする時間をとり、様々な伝え方をやってみながらなんとかしてほしいアルファベットを伝えようとする姿が見られました。

T:書くとか、見せるのほかにやってみたことあった?

きょうこ:もう一回聞いてみる

 そこで時間がきたので、振り返りを書く時間にしました。

 授業の後の事後研究会では
○店名をアルファベットの形や読み方という視点で考え、それをもとにして自分がほしいアルファベットを推測し探したり尋ねたり答えたりすることが、アルファベットに慣れ親しむことにつながった(店名のつくりかえや名前の決め方など、そこは工夫がまだまだできそう)

○様々な視点で一文字のアルファベットを見ることにつながっていた

○目的や相手がはっきりしていた(ALTに名前を覚えてもらう!という目的をもっと子どもたちがもっておく工夫はまだまだできそうだった)

○店名を一覧にし、教室に掲示したりテレビに映したりしておくと、子どもたちはその一覧を見て見当を付けながら回ることもできたのではないか

○前半のやり取りが終わった後、「やってみてどうだった?」と大きく問うのではなく、「表現の工夫を取り入れてみてどうだった?」や「困っていることで出ていた伝わらないなって思ったことあった?」などと焦点化して問うた方が子どもたちが分かりやすいのではないか

○本時で表現の工夫を考えるということを子どもたち全員が分かるように、もっと共有しておく時間があったらより考えることができた


などなど、様々な視点で教えてもらったり、考えたりすることができました。いよいよ次の時間は、完成したネームタグをつけてジェイソン先生に名前の紹介をしたり、実際に名前をを呼び合ったりしてみます。子どもたちはどんな表情を見せてくれるのか、たのしみです。


 長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。
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