★2024研発単元【授業実践記録3】Unit 9 Who are you? ~研究発表会、ありがとうございました!~

公開日: 2025年2月18日火曜日

 外国語活動・外国語科の福永です。

まずは、研究発表会にお越しくださった皆様、ご参加ありがとうございました。本校での初めての研究発表会でしたが、参観された先生方が子どもや私のことをしっかりと、温かく見てくださったおかげで、子どもたちも私も、のびのびと授業をすることができたと感じています。授業後の分科会も、気付かなかったことを気付かせていただく瞬間もあり、学び多き時間になりました。

今回は授業の様子も載せつつ、分科会の様子、パネルディスカッションで話題になったこと(実は午後の全体会でパネラーとして登壇しておりました!)も少しではありますがお伝えできればと思います。


本時では、前時までに考えたヒントをペアで出し合い「誰の事か分からなかった」「答えがたくさん当てはまるから分からない」「『分からない』って言われた」という、様々な困り事を取り上げるところからスタートしました。

そら:ちょっとだけヒントが少なかったから

しおり:3-1にいるっているヒントで、そのあとのヒントが難しかった

さち:解決っていうか…ヒント3つで分かんなかったら5つぐらい考えておくとか…

ここで、前時の振り返りに「いろんなことをくわしく言わないと、相手のことが全く分からない」と書いていたあらとさんの振り返りを共有すると、

りょうたさん:特徴とか入れればいいんじゃないかな

そこで「みんなが考える特徴ってどんなのかな?」と問い返すと、子どもたちと一緒に「ヒントに使えそうだな」と更新し続けている掲示物「ヒント市場」を見ながら

りんた:髪が短いとか? CC:メガネかけてる えり:いつも前髪がぴょんってなってる

3年生の子どもらしい特徴だなあと思いつつ

T:みんなが好きっていうものよりも、その人の特徴、その人らしさが伝わるようなヒントが出せたら、あっ!絶対にあの人だ!とか、その人らしさ、ぴったりなヒントが見付けられたらいいなと思います。

T:英語で言うとき、これ何て言うのかな?っていうのありましたか?どんなヒント出そうか、ちょっと迷ったっていうのある?

えいた:髪の長さはどんくらいとか

えみ:やさしいとか、たまにちょっとおこるとか

ひかる:「係」とか

かん:野球が得意

などなど、子どもたちが「こんなこと言いたいけど」を言ってくれたものを、ALTや子どもたちも交えながら「こんな風に言ったら伝わるかも?」を一緒に考え「係」も「得意」も”I like---.”で伝わりそう!なんとなくいけそうだ!という気持ちをもたせてから、それぞれのヒントをつくりかえる時間にしました。

ヒントをつくりかえたり「もっといいヒント見つからないかなあ」と、インタビューをしにいったりする様子もありました。

インタビューは答えになっている人だけに行ってしまうと「自分が答えになってる…!」と分かってしまうので、子どもたちは色んな人にお尋ねに行くようにしています。むやみやたらに行っているわけではなく、クイズの答えではないけれど、この人にも聞いてみようかなあと、思いをもってお尋ねに行っているようです。

その後、前時と同じペアでもう一度おためしクイズをする時間を設定しました。本時の前と後で、ヒントの内容が変わったことを自覚できたり、変わっていなくとも「この人にふさわしい」「ぴったり」を実感できたりしてほしいという思いからでした。

そこで、本時のはじめに発表したそらさん(「ちょっとだけヒントが少ない」)のペアのあやさんが、前時と比べヒントの数も増え、内容も考えている様子を見取ったので、最後に全体で共有しました。

あや:Hint 1 I'm happy. Hint 2 I'm ponytail. (nice gesture!!)

Hint 3 I like なわとびが好き CC:おお~!!(ざわざわ)

あやさんのヒントでクラスのみんなは見当がついたようです。

ここで振り返りの時間を設定し、ヒントをつくりかえる前と後でかわったことや気付いたこと、考えたことなどを書くように促しました。振り返りには

「この人らしさ」を伝えるためには、ヒントをもっと詳しいものにした方がよいのではないかと考える子どもや
答えにしたい人になりきって考え、ヒントをつくりかえていた子どももいました。


その後の分科会でも、多くの質問やご意見をいただきました。全て書ききれず、申し訳ありません。抜粋してご紹介させてください。

★3年生の外国語活動として、何とかして伝えたい、表現したいという思いが見えた。ただそのあとの「伝わった」「伝えてみてよかった」をできるだけたくさん生み出すようにするためにはどのようにしたらよいのか考えた。
★どう表現したらいいんだろう?と思っても「今までの表現で表すことができるんだ」と分かっていき、それがまた次の単元・活動につながる学び方になる。
★語彙の習得になっている様子もあった。子どもたちがよい学び方をしているので「今まで学んできた表現で表すことができないかな?」ともう一つ問い返してもよさそう。
★どの子どもの発言を取り上げるかで、表現なのか伝え方なのかに比重が変わってくる。しかし、どちらも大切にしたいときにどちらかに傾きすぎない手立てが「ヒント市場」のように感じた。
★「ヒント市場」を見てヒントをつくりかえている姿があった。「どこ見てみたの?」と問い返すと子どもの自覚化にも繋がるのかもしれない。


また、午後の全体会のパネルディスカッションでは、講師の岡田先生のご質問をもとに、同僚たちと意見を交わしました。そんな話をしていると、私の中にある「教師観」というものも見えたように感じました。
子どもの何を見取っているのか。「分からない」「できない」を表出させるために何をしているのか。学級担任をしているので、もしかしたら他教科でも見ていると思いますが、子どもが「なんとかしたい」「もっとよりよくしたい」という思いを、表情や様子で見ているのかもしれないな、と今は感じています。もうしばらく、考え続けたいなあと思う内容でした。

内容が盛りだくさんでしたが、私にとって、2月14日は心がぽかぽか、じんわり、のような1日だったと感じています。
いよいよ次はクイズ大会です。クラスがどのような雰囲気でクイズ大会を行うのか、とてもたのしみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
外国語活動・外国語科 福永 真紀子

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