【授業実践記録4】3年 Unit 7 This is for you. ~お店屋さんのやり取り、ちょっとレベルアップ!~
公開日: 2024年12月6日金曜日
外国語活動・外国語科の福永です。
前時のやり取りの中で「なかなかステッカーが集まらない」「ステッカーが売れない」という困り事が出てきた子どもたち。本時のはじめに前時の振り返りを想起させながら、困ったことについて出し合う時間を設けました。すると
はる:大きさや形はお客さんが欲しいものと同じだったんですけど、色が合ってないからあげられませんでした。
T:そんなことあった?
りんた:(ステッカーは)あるのに、そこをその色にしておけばあげられたのに…。
と、大きさ・色・形が揃っていないとステッカーを渡すことができないという、お店屋さんの立場での困り事が出てきました。しかし
はやと:「色は違うけどあるよ」って言ったら「じゃあ買う」とか言ってくれた
という「言ってみたら受け入れてもらえた」も出てきたため、店側の立場で課題を設定し、その後、教師から提案する表現を紹介しました。
そして、活動に入る前に、やり取りの練習をしてみて
「この表現なら使えそう」「そしたらステッカーが売れるかも」と、自信をもってショップの準備を始める様子が。
さて、いよいよちょっとレベルアップしたショップの開店です。
りこ:I want big blue circle please.にな:No, sorry. How about small blue circle?
りこ:う~ん、Ok!
にな:Here you are. りこ:Thank you!
二人で:See you.
のように、提案する表現"How about" を使って、コミュニケーションの幅が広がった様子が見られました。
両方の立場を経験する時間を設定した後、全体で集まってみると
T:いくつ売れたか教えてくれる?
と、たくさん手を挙げる姿が。CC:はい!(手で売れたステッカーの数を表す)
T:何でそんなに売れたりもらえたりしたんだろうね?
と尋ねると
なな:お客さんのときに"How about?"って言われて「いいよ」って受け入れたから
という発言がありました。
お店屋さんという活動の枠組みにすることで、子どもたちのモチベーションも上がりますし、何度もやり取りをすることができる場を設定することができました。また、提案する表現を使うことで"No, sorry.”で終わらないやり取りができたり、提案されたものを受け入れたりする姿が見られました。
子どもたちの本時の振り返りには
提案する表現をどのような場面で使うのか考えてみたり、使ってみたあとのお客さんのリアクションをしっり見て考えたりしている子どもがいたようです。
その後の事後研究会では
○ショップという枠組みがやり取りを何度も繰り返しできる枠組みだった。
○子どもたちがなんとかして英語表現を使っていこうとしている姿が素敵だった。
○"How about---?"という表現を本時で取り扱ったことで、子どものコミュニケーションの深まりも感じられた
という意見や
○既習表現である"Do you like---?" や "I have---."などの表現も使うと、既習表現と組み合わせながらやり取りをする姿を見ることができたのではないか
○今回はお店側の困り事から課題を設定したが、お客さんの立場の両方からも課題を設定することができたのではないか
というお話もいただきました。
子どもたちが一生懸命につくっているグリーティングカード。次回は完成したグリーティングカードをいよいよクラスメートに贈ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
外国語活動・外国語科 福永 真紀子
0 件のコメント :
コメントを投稿